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ビットコイン

UASFおよびBIP148をどこよりも分かりやすく徹底解説

投稿日:2017年6月9日 更新日:

【7/19追記】
中国産の新たなビットコイン「ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)」誕生へ!

2017年8月1日にビットコインは本当に分裂するのか?

ビットコインの分裂イメージ図

今週再び30万円を超えたビットコイン。あなたを含む多くのビットコイン所有者は、これからもビットコインが上がり続けることを信じているかもしれません。

しかし今ビットコインが2つに分裂するかもしれない、という大変な局面を迎えていることをご存知でしょうか?

しかもそれは2017年8月1日という極めて明確なタイミングをもって分裂するかもしれません。

これについては他のサイトでも「UASF」や「BIP148」というキーワードで検索すれば様々な情報にたどり着けると思いますが、一般の人にはどれもわかりづらいものばかりであると個人的には思っています。

本サイトでは、この大事な局面をどこよりも分かりやすく徹底的に解説していきたいと思います。

根源にある問題「スケーラビリティ論争」って何?

ビットコインのブロックサイズやスケーラビリティに関するイメージ図

Satoshi Nakamoto(中本哲史)によって論文が発表され世界初の仮想通貨となったビットコイン。

本日時点の市場規模は実に5兆円に近い規模までに拡大してきました。

順風満帆に成長してきたかに見えるビットコインですが、実は誕生から現在に至るまで、1つの大きな問題を抱えています。

それは「スケーラビリティ問題」です。

ビットコインはイーサリアムやリップルなど、他の仮想通貨と比べて取引に時間が掛かるのです。

それゆえ、早く取引を処理してもらうためにマイナーへの手数料が高騰しています。

仮想通貨が、円やドルなどの法定通貨より優れている点として、

・取引や決済スピードが早い
・手数料がほとんど無料で安い

という2点がありますが、ビットコインについては今この2つともに大きな疑問符がついてしまいかねない状況なのです。

しかもこの問題は、ビットコインに人気が集まれば集まるほど深刻になっていくジレンマを抱えてきたのです。

「ビットコイン」を支える4つのステークホルダーと利害対立の構図

マイナーやユーザーなど、ビットコイン生態系における利害関係のイメージ図

スケーラビリティ問題は、ユーザーとマイナーの間に大きな利害対立を生みました。

ユーザーは当然「早くて安い」ことが理想ですが、マイナーは「報酬(手数料)が高い」ことが理想です。

この利害対立を解決すべく、開発者・マイナー・取引所・ユーザーは長きにわたる議論を続けてきているのです。

スケーラビリティ論争の歴史

2015年8月:ビットコインコア開発者のマイク・ハーン氏とキャビン・アンドレセン氏が、「Bitcoin XT」をリリース。現行1MBを上限とするブロックサイズを8MBまで(以降2年ごとに2倍)引き上げることで、スピード強化を要求しました。

しかしこの要求はコミュニティで受け入れられず。

その後も「Bitcon Classic(2MBへの引き上げ)」や「Bitcoin Unlimited(可変ブロックサイズ)」が提唱されるも、コミュニティで合意に至らず。

2015年12月:現在のコア開発者が「ソフトフォークによるセグウィット(SegWit/Segritated Witness)」で取引サイズの圧縮等によるスピードアップを提案。

しかしこのセグウィットの実装に相当な時間を要し、不満が再燃。ビットコイン長者のロジャー・バー氏や世界最大のマイニングプールのウ・チハン氏が「Bitcoin Unlimited」の支持を表明。

「ソフトフォークによるセグウィット」にはマイナー95%の賛同が、「Bitcoin Unlimitedによるハードフォーク」にはマイナー50%の賛同が必要な中、どちらも条件を満たせず、先が全く見えない状況になっていました。

そこで出てきた救世主(?)が、今回の「UASF/BIP148」です。

UASFって何?BIP-148って何?

BIP148およびUASF提唱のイメージ図

シャオリン・フライ(Shaolin Fry)という1人の匿名ユーザーが「マイナーの賛同数だけで決めるのはおかしい!」と開発者のメーリングリストにコメント。”マイナーではなく、ユーザーによるソフトフォーク”を提唱しました。

これが「User Activated Soft Fork」、略してUASFです。

このUASFは現在、Bitcoin Improvement Proposal(ビットコイン改善提案)148、略して「BIP148」として審議に入った状態です。

BIP148は、

・セグウィットに賛成のシグナルをだしていないブロックは、ブロックチェーンに追加しないという新ルール。

・この新ルールは、マイナーの賛同数に関係なく、2017年8月1日から適用する

という内容です。

マイナーが賛同しないなら、ユーザー主導で取引所・開発者もセグウィットのシグナルがついたブロックしか認めない形にすれば、報酬が欲しいマイナーたちは賛同せざるを得ないだろう、という発想です。

それでも8/1に本当に分裂するかは誰も分からない!~3つのシナリオを検証

しかしながら、このBIP148をもってしてもスケーラビリティ問題に終止符が打たれるかは、まだ誰にもわかりません。

8/1に新ルール発動されると、昨年イーサリアムがイーサリアムとクラシックに分裂したように、2つのブロックチェーンが生成されることになるのですが、肝心のマイナーたちがどちらのブロックを発掘するか分からないからです。

8/1にビットコインに起る3パターンをシミュレーション

8/1以降のビットコイン予測イメージ図

マイナーたちはどちらのブロックを採掘するのか?

以下3つのケースについて、それぞれビットコインに何が起るのかをシミュレーションしてみましょう。

「セグウィットなしの従来型チェーン(レガシーチェーン)」と「セグウィット付きの新型チェーン(BIP148チェーン)」とすると…

①レガシー>BIP148の場合
マイナーがBIP148を無視して従来通りレガシーのブロックの方を多く採掘した場合、ビットコインは2つに分裂してしまいます。私たちユーザー、取引所、開発者はそれぞれ判断を迫られるでしょう。

②レガシー<BIP148の場合
逆にマイナーたちが、新型のBIP148の方を多く発掘した場合(ハッシュパワーが51%以上)、旧型のレガシーは8/1の分岐前まで戻り消滅してしまいます。ブロックチェーンは「長いほうを正とする性質」があるためです。旧型のレガシーが消滅する際、8/1以降に消滅したブロックで発生した報酬も消滅します。この場合は、ユーザーの思惑通りビットコインがUASFを達成した、ということになります。

③旧=新の場合
可能性は極めて低いですが、両ブロックチェーンの採掘量が拮抗する場合も想定しておきましょう。もし拮抗した場合は「いつ新型に移行する、もしくは永遠に移行しないか分からない」という不安定な状況が続きます。レガシーチェーンのほうが新型BIP148より多く発掘されれば2種類が存続(ビットコインが分裂)しますが、BIP148のハッシュパワーが一瞬でも51%を上回わると、その瞬間にレガシーチェーンは消滅します。

8月1日のUSAF/BIP149に向けて私たちができること

いかがでしたでしょうか?

今わたしたちユーザーができることは、「この3つの状況でそれぞれ何が起こるのかを理解し、7月下旬の状況がどのようになっているのかを積極的に情報収集し、自己責任で判断する」ということだと思います。

今回のUSAFは、もし予定通りアクティベート(実施)されれば、ビットコインの取引スピードが改善され、相場は上昇に転じる可能性が高いです。

逆に8/1以降もマイナーがレガシーチェーンを掘ると、分裂・混乱が起きる可能性が高そう、という状況です。

どうしても心配という方は8/1までにビットコイン以外のアルトコインに変えておくというのも対策としてはあるかもしれません。

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