仮想通貨は800種超へ~2017年7月~8月の仮想通貨市場トピックス
仮想通貨のチャートを配信しているCoin Capによると、9/2時点の仮想通貨は804種類。
本サイトでは1月下旬に700種類と記載していましたが、7か月で約100種類も増えたことになります。
実際にはCoinCapに掲載されていない仮想通貨も複数あると思われ、実態は分からないというのが正しいかもしれません。
前回ランキングを更新したのが、7/13でしたが、この1か月半で最も大きなイベントはご存知の通りビットコインの分裂でしょう。
ジハン・ウー氏によってビットコインからハードフォークしたビットコインキャッシュは、9/3時点1.1兆円の時価総額となっており、3位にランクインしました。
11月にはSegwit2Xによるブロックサイズ2倍の再分裂の可能性をはらんでおり、また新たなビットコイン〇〇が登場するかもしれません。
これについては、本サイトおよび仮想通貨forまぐまぐで、最新情報を配信していきます。
ICOによる新規仮想通貨が上位に!OmiseGo/TenXなど…COMSAはどうなる?
今回もICOによる新規通貨がランキング上位に食い込んできている、というのが大きな特徴でしょう。
米国主導だったこのICOの波は2017年度下半期、日本にも大きく押し寄せることは間違いないでしょう。
その筆頭は、テックビューロ社が10/3からトークンセールを開始するICOソリューション「COMSA」です。
2017年9月現在、仮想通貨の世界取引の約45%が日本です。
COMSAの申し込みは猛烈なスピードで進んでおり、9月は更に申し込みがふえそうです。
ひょっとすると今年上半期の米国ICOと肩を並べる、もしくはそれ以上の資金調達を実現するかもしれません。
そうなるとランキングのTOP10にCOMSAの名前が…なんてことも十分可能性があるかもしれませんね。
仮想通貨TOP10の市場~1か月半で2倍、4か月で3倍、7か月で8倍!
本日2017/9/3時点の仮想通貨TOP10の総額ですが、以下の通りの推移となっています。
これまで本サイトで追いかけてきたTOP10市場規模の推移をみると以下の通りです。
2017/1/28… 1.9兆円
2017/5/11… 5.7兆円
2017/6/6 … 10兆円
2017/7/13… 8.5兆円
2017/9/3 … 17兆円
ざっくりいうと、7月に減少はあったもののTOP10の市場規模は、1か月半で2倍、4か月で3倍、7か月で8倍という驚異的な伸びとなっています。
それでは今回もTOP30の銘柄について、個別見ていきましょう。
1位 ビットコイン(Bitcoin/BTC) 8.9兆円
いわずと知れた世界最初の仮想通貨。2008年サトシナカモトという謎の人物によって発表された1つの論文を受けて、世界中のプログラマーが実現に向け開発。2009年にロンチされました。ブロックチェーンを軸に、マイニングにより新規発行される仕組み。ビットコインが初めて取引されたのは、2010年5月22日。プログラマーが10,000BTCをパパジョンズという有名なピザ屋のピザと交換。この取引は1BTC=0.225円と計算され、これを初値とすると7年3か月の現在では、222万倍になっている!
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2位 イーサリアム(Ethereum/ETH) 4兆円
当時19歳だったヴィタリック・ブテリンによってブロックチェーンを使って新たな分野に応用していこうという目的で創設されたプロジェクト:イーサリアムから生まれた仮想通貨。イーサリアムは仮想通貨名ではなく、プロジェクト名。仮想通貨名は、ETH。最大の特徴の1つは、ブロックチェーンを使った契約スマートコントラクト。
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3位 ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH) 1.1兆円
ビットコインの取引量増加に伴い深刻化したスケーラビリティ問題の1つの解決として、2017年5月ニューヨークカンファレンスで合意したBIP-91(NYA)が採択。これに対抗する形で世界最大マイナー:ビットメイン社のCEOであるジハン・ウー氏がビットコインのハードフォークを宣言。宣言通り2017年8月1日にハードフォーク(互換性のない分岐)し、生まれた新たな仮想通貨。今後もジハン・ウー氏は仮想通貨界をひっかきまわす世界で最も強大な影響量をもつ人物の一人。
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4位 リップル(Ripple/XRP) 1.1兆円
米国フィンテックベンチャーのリップル社によって中央集権的に発行されている仮想通貨。正式にはリップルは社名であり、仮想通貨名はXRP。ビットコインより決済スピードが早く最大の特徴は通貨間の橋渡しとなる「ブリッジ通貨」。日本のメガバンク含め、世界中の主要金融機関がリップルと提携を進めており、2018年以降続々とサービスがリリースされてくる予定。ただし、これらの国際決済にXRPが使われるのかは不明。ビッグニュースが多い割にはXRPが鳴かず飛ばずなのはそれが最大の要因と思われているが、それを信ずるリップラーと呼ばれる信者も多い。なお、SBIホールディングス(北尾吉考社長)はリップルとの合弁会社SBIバーチャル・カレンシーズを2016年秋に立ち上げており、2017年秋に香港にSBI MAXなる仮想通貨取引所を公開予定。
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5位 ライトコイン(Litecoin/LTC) 4978億円
ビットコインの次に誕生した世界2番目の仮想通貨。開発者はチャーリー・リー氏は、ビットコインを金貨とすると、ライトコインは銀貨と発言。システムもビットコインに似ているが、決済スピードはビットコインより早い。
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6位 ネム(NEM/XEM) 3301億円
ネムはイーサリアム同様プロジェクト名で、仮想通貨名はXEM(ゼム)。最大の特徴はマイニングでなくハーベスティング。保有者にはインポータンス(重要性)というスコアがつけられ、NEMネットワークに貢献した人に新たなZEMが分配される(新規発行される)という仕組み。マイニングのように大量の電力を使わないことが特徴。日本の取引所ザイフ(Zaif)を運営するテックビューロ株式会社のCEO:朝山貴生氏はNEMの理事(評議員)に就任しており、NEMを使った独自ブロックチェーンmijinを開発。現在注目を集めている同社の日本発ICO支援ソリューションCOMSAのトークンもXEMで購入可能とあって2017年下期、注目の仮想通貨。
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7位 ダッシュ(Dash/DASH) 3258億円
2014年公開時は「DarkCoin」と呼ばれており、この名称のイメージ通り匿名性が最大の特徴の仮想通貨。
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8位 IOTA(IOT/MIOTA) 2435億円
2017年6月14日に上場した新しい仮想通貨。Iot(Internet of things/物のインターネット)に特化した仮想通貨で、IoTデバイス間の送金を実現するプロジェクトです。
9位 イーサリアムクラシック(Ethereum Classic/ETC) 2359億円
2016年6月にイーサリアム(ETH)から分裂して登場した仮想通貨。分裂のきっかけはイーサリアムプロジェクトで作られた仮想通貨THE DAOが約52億円盗まれたこと。これを受けてヴィタリック・ブテリンはハードフォークを実施したが、中央集権的であると反発したグループが対抗措置として分裂。こうして生まれたのがイーサリアムクラシックです。
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10位 モネロ(Monero/XMR) 2358億円
2014年4月18日に開始された匿名性の高い仮想通貨。Crypto Nightといわれる匿名性に特化したアルゴリズムで「リング署名」を実装しています。2017年8月に韓国取引所bithumbへの上場が発表されたことを受けて大きく上げ相場になりました。
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11位 ネオ(NEO/NEO) 1865億円
旧仮想通貨Antshares(ANS)がリブランディング(ブランドの再構築)で名称変更した仮想通貨。「中国のイーサリアム」という分かりやすいイメージチェンジが奏功して、8月大きく相場が上昇した仮想通貨です。提携先として、マイクロソフトとアリババが噂されており、今後も動向次第では上昇があるかもしれません。なお、仮想通貨リスクも9月にリブランディングを予定しており、上昇中です。
12位 オミセゴー(OmiseGO/OMG) 1155億円
タイ・バンコクに拠点を置くOmise社(CEO:長谷川潤氏)によるイーサリアムベースのウォレットアプリケーション。銀行口座をもっていない方が半数以上ともいわれる東南アジアをターゲットに決済プラットフォームの開発を進めており、ICO後も注目をあつめ、2017年8月には価格も高騰しています。
13位 クオンタム(Qtum/QTUM) 1065億円
シンガポールのQtum財団が2016年12月19日に公開したビットコインとイーサリアムのハイブリッド仮想通貨。ビットコインのブロックチェーンの信頼性と、イーサリアムのスマートコントラクトを融合させたビジネス向けブロックチェーンプラットフォーム。
14位 エイチシェア(Hshare/HSR) 1024億円
エイチシェアは「ハイブリッド」づくしの仮想通貨。PoW(Proof of Work)とPoS(Proof of Stake)のハイブリッド、ブロックチェーン&オフチェーン(ブロックチェーンレス)のハイブリッド。安全面では量子抵抗を考慮しているため、実用的な量子コンピュータが登場しても、システムレベルで他暗号通貨より耐性が強いとしています。
15位 リスク(Lisk/LSK) 825億円
スマートコントラクトを特徴とする仮想通貨。メインのブロックチェーンとは別にサイドチェーンと呼ばれるDAPPS(分散型アプリケーション)上にもう一つのブロックチェーンを持っています。メインチェーンに問題が起きた場合も管理者がサイドチェーンでコントロールができセキュリティが高いといわれています。マイクロソフトがパートナーシップを組むなど、話題も多く2017年9月にはリブランディングが予定されており、8月から上昇傾向となっています。LとRの違いがあるとはいえ、日本人からするとリスクが高そうな仮想通貨のため、もしリブランディングで名称が変わるとプラスに働くかもしれませんね。
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16位 ストレイツ(Straits/STRAT) 717億円
2016年に複数の取引所にICOして市場規模を拡大した仮想通貨。ビジネス向けブロックチェーンアプリ(DAPPS)の開発プラットフォームを提供します。
17位 ジーキャッシュ(Zcash/ZEC) 636億円
ビットコイン同様、複数のプログラマーによって開発が進むオープンソース。高い匿名性と信頼性を実現。2017年5月21日にJPモルガンが同時暗号セキュリティ「ゼロナレッジセキュリティ」を採用したことで市場価格が高騰しました。
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18位 ウェーブス(Waves/WAVES) 598億円
2016年6月10日に開始されたドイツに本部を置くブロックチェーンプロジェクト。リップルのゲートウェイのアイディアを採用しており、法定通貨(Fiat currency)に裏付けされたトークンを利用した取引が特徴。
19位 イーオーエス(EOS/EOS) 457億円
ブロックチェーン企業Block.one(CEO:ブレンダン・ブラマー)が2017年6月にICOした大企業向けのブロックチェーンOS。EOSは非同期通信と並行処理を採用し、秒当たり何百万ものトランザクションをサポート。Facebookは5万2000、Googleは4万のトランザクションをサポートしており、EOSそれよりも高速らしい。
20位 バイトコイン(Bytecoin/BCN) 442億円
2012年7月4日に発行された仮想通貨で承認時間は約2分と早く、匿名性にも優れた通貨。モネロ同様、「Crypto Night」を実装しており、発行上限は1,844億枚。
21位 ビットシェアーズ(BitShares/BTS) 441億円
2014年7月にInvictus Innovationsという会社によって開発された仮想通貨。分散型金融ソリューションプラットフォームとして、ウォレットであり、かつ非中央集権型の取引所の役割を果たす。XRPはリップル社による中央集権に対して、ビットシェアーズは完全にブロックチェーン上で管理されており、非中央集権的である点が特徴。
22位 テンエックスペイ(TenX PAY/TENX) 437億円
仮想通貨をデビットカード感覚でリアル決済に使うことを目的としたトークン(仮想通貨)。決済手数料の一部をトークンホルダーへ還元する制度があり、例えば10,000円相当の支払いがTenX PAYでされると、50円(0.5%)がホルダー持ち分比率に応じてETH(イーサリアム)で分配されます。
23位 ステラ(Stellar Lumens/CLM) 363億円
24位 スティーム(Steem/STEEM) 352億円
ソーシャルメディア「steemit」の運営のベースとなっている仮想通貨。このメディアのキュレーター(投稿者)になったり、記事に対していいねをすると仮想通貨スティームがもらえるという仕組みで、いわばキュレーションメディア”スティーム社会”の通貨。
25位 テザー(Tether/USDT) 344億円
日本円や米ドルなど法定通貨と連動した価値をもつ仮想通貨。通貨単位はUSDTだが、1USDT=1USD(米ドル)にペッグ(固定)されている。運営会社Tether Limited社により中央集権的に管理されているため、同社に問題があると資産を失う可能性がある。
26位 メイドセイフコイン(MaidSafeCoin/MAID) 310億円
「ゴーレム」や「シアコイン」と同様に使われていないコンピュータのリソースを活用するコンセプトのプラットフォームです。貸し出した人が得られる報酬がメイドセーフコインです。2014年4月にこうかいされており、発行上限は40億枚です。
27位 ゴーレム(Golem/GNT) 310億円
イーサリアム上に構築されたトークン(仮想通貨)で、使われていないコンピュータの計算能力をP2Pで取引する分散型コンピューティングプラットフォームです。使われていないPCパワーを使ってスーパーコンピュータを作ってしまいましょうという発想で、空きPC をレンタルすることで支払われる料金が仮想通貨GNTです。
28位 オーガー(Augur/REP) 303億円
オーガーは「未来予測」のためのプロトコル。分かりやすく言うと英国のブックメーカーのように未来に起こる様々な出来事をブロックチェーンを使って公平かつコストが掛からないように構築しようというコンセプトで、掛け金の分配等、さらには保険や金融デリバティブへの活用が期待されています。
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29位 ドージコイン(Dogecoin/DOGE) 294億円
2013年に海外でヒットした「ドージ」という名前の柴犬をモチーフにした仮想通貨。チップとして寄付や募金に気軽に使われる仮想通貨。映画「クール・ランニング」でも同じみジャマイカのボブスレーチームへの募金でも使われた。
30位 シアコイン(Siacoin/SC) 291億円
2015年に公開された仮想通貨。ゴーレムと非常に似ていますが、ゴーレムが個人とPCの空き容量をターゲットにしている反面、シアコインは法人とクラウドストレージの空き容量をターゲットにしている違いがあります。ゴーレムと同様にストレージの空き容量を貸し出し、対価そしてアシアコイン(SC)を受け取ることができます。
コイン(SC)を受け取ることができます。
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