変動リスクの大きさ
ビットコインとは?でも解説したとおり、仮想通貨の特徴は以下4点に集約できます。
- 対応している店舗やWEBサイトでお金のように使える
- 米ドル、日本円、ユーロなど現金に交換できる
- 変動幅(ボラティリティ)が非常に大きい
- 送金手数料がほとんど無料である
このうち利用者にとっても最大のリスクとなりうるのは、3つめの「変動幅(ボラティリティ)が非常に大きい」ということでしょう。
ビットコインを例にとると1日で20%も交換レートが変動することがあります。
2017年1月の最高値と直後の下落はなぜ?
この記事を書いているのは2017年1月ですが、この月はビットコインが最高値をつけた月となっています。1月5日に一時1BTC(ビットコイン)15万円を超えたのです。
背景には中国元安がありました。この当時ビットコインを買っていた実に95%以上が中国人であったという報告もあるほどです。
ビットコイン上昇の大きな背景のひとつになりうるのが、こういった「自国通貨に対する不安」です。これは中国元に限らず、過去もありました。
2013年のキプロス危機
特に顕著な例は、2013年3月のキプロス危機です。
キプロスは地中海にある人口90万人程度、四国の半分ほどの大きさの島国です。
キプロスはギリシャ国債を大量に保有していたため、当時発生したギリシャ危機により、キプロス経済も大混乱。
政府は、一部の預金者に10%の課税を行いました。これにより預金者がマネーを銀行から引き揚げ、引き揚げられたマネーがビットコインに大量に流れたのです。
2013年10月の中国を震源とすると高騰と下落
「自国通貨に対する不安」以外にも、大量のマネーがビットコインに流れたことがありました。
それは2013年10月、中国の最大Eコマースサイト「百度(バイドゥ)」がビットコインの採用を発表したタイミングです。
10月には120ドルくらいだった1BTC(ビットコイン)がたった2か月後に10倍の1,200ドルをつけたのです!
しかしこのバイドゥの発表に中国当局が介入。わずか数日後には700ドルまで値を下げることになりました。
自己責任で相場チェックを
今月(2017年1月)に最高値をつけたときも中国人民銀行や中国当局が介入しました。
最高値からわずか1週間後には、88,000円をつけていますので、わずか1週間で38%も下落したということです。
これらの事象は8年近いビットコインの歴史の中でも特に動きの大きかった事例とはいえ、実際に起こった事象として認識しておくことが重要です。
通常の投資と同様、自己責任となるので投資・投機を目的としビットコインを購入する場合は、くれぐれもこういったリスクを認識しておくことが必要です。
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